建設新聞社
2019/02/27
【東北・秋田】日本風力開発が八峰町〜男鹿市沿岸に最大158基で約150万kW 23年度の着工へ
日本風力開発(東京都港区西新橋1の4の14 塚脇正幸代表取締役)は、秋田県八峰町、能代市、三種町、男鹿市の沿岸域および沖合に建設する「秋田洋上風力発電事業」(仮称)の計画段階環境配慮書の縦覧を開始した。
事業実施想定区域の面積は2万6144fだが、このうち約4769fは風力発電機の設置対象外。また、事業区域内には共同漁業権および定置漁業権の設定範囲が存在しており、地元の4漁業組合と協議を開始している。
計画では、風車1基あたりの出力は9500`h級で、発電機の基数は最大158基、総出力は最大150万1000`hとする。導入が想定される風車のハブ高さは約112b(平均海面から)、ローター直径は約180b、ブレード枚数は3枚。
基礎構造については、着床式のうちモノパイル方式で検討を進めているが、重力式またはジャケット式、水深の深い地点に設置する場合は、浮体式に変更することもあり得る。また、変電施設や送電線の設置位置や構造、系統連系地点についても検討を進めている。
主な工事としては、基礎工事、発電機設置工事、送電線(海底ケーブル敷設工事)や配電線、変電所などについての電気工事を実施する。現段階の計画では2023年度から25年度までの3カ年で工事を終え、26年度からの営業運転開始を目指す。
なお、今回の計画段階環境配慮書は日本気象協会でまとめた。
提供:建設新聞社