日本工業経済新聞社(茨城)
2019/02/18
【茨城】坂東市19年度当初予算案/岩井公民館大規模改造に5億円
坂東市(木村敏文市長)は15日、2019年度当初予算案の概要を発表した。主なものでは、岩井公民館大規模改修で第2期工事に5億2800万円を計上。また猿島体育館大規模改修に1億3720万円、市民音楽ホール舞台音響設備改修に1億3700万円、放課後児童クラブ2館整備に2億200万円を設定している。このほか産地パワーアップ事業で集出荷・予冷施設整備に補助金7億5000万円、強い農業・担い手づくり総合支援で養鶏施設整備に補助金5億7835万9000円を盛り込んでいる。
一般会計の総額は220億6000万円で、対前年度比4・5%(9億6000万円)の増。4年ぶりの増額編成となった。このうち普通建設事業費は37億4825万6000円で、産地パワーアップ事業などの農業関係の補助事業や岩井公民館大規模改修などが要因となり、同25・6%の大幅増。
岩井公民館では老朽化の進行から、18〜19年度の2カ年で大規模改修に着手。19年度は第2期工事を計画しており、地下の機械設備や電気設備などを地上に移設するほか、施設の耐震補強などを行う予定。工事費に5億1700万円、工事監理委託料に1100万円を計上。
猿島体育館では耐震性能の不足や老朽化の進行から大規模改修に取り掛かる。施設の耐震補強を中心に、屋上の防水改修なども実施する考え。工事費は1億3200万円、工事監理委託料は520万円。
市民音楽ホールでは経年劣化による故障や雑音の発生などを防止するため、舞台音響設備の改修を計画。舞台音響設備は汎用性や操作性などを検討しながら、デジタルに対応した設備に更新したい考え。工事費には1億3700万円を設定。
農業関係では、産地パワーアップ事業で施設整備や機械導入などの支援として、野菜の集出荷・予冷施設施設の整備に補助金7億5000万円を交付する。強い・農業担い手づくり総合支援では農業用の機械や施設の導入による収益力強化などを推進するため、養鶏施設を整備する事業者への補助金5億7835万9000円を予算化。
道路関係では維持管理に2億8929万円を設定し、除草や舗装補修、冠水対策などを実施する。また道路新設改良で1級路線に7010万円、2級路線に1億1500万円、その他の路線に4億6490万円を配分。
辺田地内における都市計画道路三本松中西線の整備では工事費など1億6521万円を充てる。19年度の完成を目指していく。
圏央道(仮称)坂東PAに併設する計画の地域利便施設の整備には事業費8876万2000円を設定。施設検討委託に1360万円、スマートIC検討委託に430万円、造成工事に1530万円、用地購入に5498万7000円を配分し、19年度の造成着手を目指す。
学校関係では放課後児童対策で児童の安全確保と健全育成を図るため、新たに放課後児童クラブ2館を整備する。旧岩井第一幼稚園を放課後児童クラブ(仮称)岩井館に、旧生子菅幼稚園を同生子館にそれぞれ改築する計画。旧施設を解体し、プレハブ施設などを設置する予定。工事費は岩井館に1億300万円、生子館に9900万円を盛った。
このほか各小学校の遊具改修に723万6000円、弓馬田小校庭改修に1944万円、内野山小校舎ベランダ手すり改修に1080万円、東中プールブロック塀改修に205万2000円、南中プールブロック塀改修に367万2000円、猿島中校舎屋上防水に3410万円を予算化している。