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日本工業経済新聞社(茨城)
2019/02/15

【茨城】鹿嶋市が宮中地区に2・8億円投入/19年度当初予算案

 鹿嶋市(錦織孝一市長)の2019年度当初予算案の概要が明らかになった。主な事業では宮中地区賑わい創出事業に2億8971万1000円、カシマスポーツセンター大規模改造工事費に2億4000万円、文化会館大規模改修事業に1億3722万5000円、まちづくり市民センター大規模改修工事に1億423万6000円、橋りょう長寿命化事業に1億210万円、中学校大規模改造事業に2444万2000円などを盛り込んでいる。(2面に主な事業を掲載)

 一般会計の総額は234億5600万円で、前年度比0・3%(6900万円)の増。普通建設事業費は市街地液状化対策や小学校大規模改造事業などが落ち着いたことにより同7・9%(1億8034万5000円)の減となった。
 まずカシマスポーツセンター大規模改造工事は、経年により改修が必要な時期に入っていることや、20年に開催される東京オリンピックのサッカー競技において、メディアセンターとして利用することが決まっているため空調設備など必要な整備を実施する。現段階では設備機器のオーバーホールやトイレの洋式化、オスメイトに対応する改修のほか照明のLED化を見込む。
 宮中地区賑わい創出事業は、駅前広場のリニューアルやポケットパークを整備する。このほか同再開発地区の道路設計や補償、用地買収などを行うもの。
 基本計画では、鹿島神宮周辺から市立鹿島小学校周辺までの約71haを中心市街地区域とし、賑わいを創出し活力あふれるまちづくりを目指す。主な事業としては鹿島神宮周辺地区再開発を始め、関鉄跡地に第三(共同)駐車場、鹿島神宮宝物館、市歴史資料館、道路修景舗装、サイン整備などを計画している。
 文化会館大規模改修事業は、経年により老朽化が見られる鹿嶋勤労文化会館の空調設備改修やトイレの洋式化などを行うもの。空調設備は熱交換器機などが耐用年数を大幅に経過し、能力も低下しているため改修する。トイレは利用者からの要望に応え、洋式化や多目的トイレを整備する予定だ。経費の内訳は改修工事監理業務委託に522万5000円、工事に1億3200万円。
 まちづくり市民センター大規模改修は築34年が経過し老朽化や東日本大震災の影響により傷みが見られるため改修を行うもの。主に屋根や雨樋の腐食、軒天や外壁タイルの剥離などに対応する。工事費のほか工事監理委託費399万3000円も確保する。
 橋りょう長寿命化事業では国道51号を跨ぐ清水橋や市道6409号線にある宮中跨線橋のほか下津2号橋、高松団地2号橋の4橋を修繕する。
 中学校大規模改造事業は建設から50年余りが経過する鹿島中学校を大規模改造するもので、新年度は設計業務を行う。想定する整備は校舎および体育館の内外装の改修、体育館、武道館の照明器具など非構造部材の耐震化を予定している。
 さらに学校関係では小学校1、2年生(12校分)、高松中を除く中学校1年生(4校分)の机と椅子の更新費などに4163万5000円などを盛り込んだ。
 道路関連としては道路維持補修費に2億598万9000円、市道整備事業費に1億4383万円、0102号線市道整備事業費に2220万円、区画整理地内道路整備事業費に2億26万8000円を予算化した。