東京都財務局は「都立府中高等学校(30)改築工事実施設計」業務を松田平田設計(港区)に委託した。基本設計を担当した同社と1億0962万円(税込み)で随意契約を結んだ。仮設校舎を設置した後に既存校舎を解体し、跡地に延べ床面積約9300平方bの規模で新校舎を建設し、武道場・体育館棟を改修する計画。2020年9月9日の納期で実施設計をまとめるとともに、20年度に既存施設の解体工事を行い、21年度に改築工事に着手する考えだ。
府中高校(府中市栄町3ノ3ノ1、敷地面積3万0769平方b)には、北棟・南校舎・東校舎・西校舎で構成する既存の校舎棟(鉄筋コンクリート造3階建て延べ約7400平方b)がある。完成から50年以上経過して老朽化が著しいため取り壊し、鉄筋コンクリート造3〜4階建て延べ9300平方b程度の規模で建て替える。
敷地東側にある、屋内プールを併設した体育館・武道場(鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建て延べ2838平方b)は、1987年の完成で比較的新しいため、内外部を改修して利用する。
また、敷地中央には「府中銘木百選」に位置付けられたアカマツや、竹林があり、これらはそのまま残す。
工事の手順としては、グラウンドやテニスコートなどのあるエリアに仮設校舎を設置して20年度に既存校舎を解体。その跡地で21〜22年度に改築工事を実施する。23年度に外構グラウンドの改修、24年度に武道場・体育館の改修を行って事業を完了させることを想定している。
提供:建通新聞社