かほく市議会全員協議会は25日開かれ、市側は河北台健民体育館(浜北)と併設する七塚武道館を一体的に改築する「(仮称)市総合体育館」の基本構想を取りまとめ、概要を報告した。隣接する河北台中の野球場を建設予定地とし、バレーボールVリーグの試合にも対応できるよう2500〜3500席の観覧席を設置する方針が示された。
河北台健民体育館は築後41年、併設する七塚武道館は同34年が経過している。老朽化の改善や、プロスポーツの開催などにも対応した新たな拠点を整備するため、複合施設として建て替える。
計画では、バスケットボール2面、バレーボール3面、バドミントン12面のメインアリーナのほか、既存武道場の機能、トレーニング室、スタジオ、キッズルームなどを備える。河北台健民体育館は現在、年間約9万人以上の利用があり、七塚武道館も含めて中学の授業や部活動にも使われていることを考慮し、国道159号に面した学校用地の野球場に総合体育館を建設する。
完成後、現体育館と武道場を取り壊し、野球場を移設整備する。野球場横にある河北台体育館はサブアリーナとして活用する。駐車場は新体育館横に130台以上を設けるほか、旧七塚庁舎跡地や周辺公共施設を合わせ、約600台の利用が可能となる。
市は新年度、総合体育館の整備に向け、基本計画を策定するとともに、PPP(官民パートナーシップ)・PFI(民間資金を活用した社会資本整備)の導入可能性調査を実施し、事業の具体化へ準備を進める。現地測量も行う。当初予算案に1900万円を計上している。
基本構想策定は、建設技術研究所(金沢事務所/金沢市西念)が担当した。