東京都建設局第五建設事務所は「仮橋予備設計(30五―主306夢の島大橋)」業務を大日本コンサルタント(豊島区)に委託した。砂町運河を渡河する明治通りの橋梁「夢の島大橋」の架け替えに先立ち、既存橋梁やガス管に近接する場所に整備する仮橋について、耐震性に考慮しながら構造や施工方法を検討する。
夢の島大橋は、江東区夢の島地内の砂町運河に架かる橋梁(江東区新砂1丁目〜夢の島1丁目)で、東西に並列して架かる新橋と旧橋で構成。東側の新橋は3径間連続非合成箱桁橋で橋長171b、1975年の完成。西側の旧橋は鋼床版ゲルバー鈑桁の主径間と単純合成鈑桁の側径間からなる計5径間橋長208bで、68年に完成した。幅員はいずれも13・5b。軟弱地盤が要因と考えられる下部工の沈下や移動が発生したため、これまでに補修・補強工事を実施しているが、老朽化に対応しつつ、耐震性の高い橋とするため架け替える。
架け替えに当たっては、工事期間中の道路・海上交通を確保するため、大規模な地震発生時にも機能を損なわない仮橋を設置する。
仮橋の設置場所は、現在の橋の近くでしか確保できず、大規模なガス管(口径1670_)にも近接しているため、既存橋梁やガス管への影響を避けながら、耐震性や撤去を含めた施工性、コストなどを考慮して構造や施工計画を検討する。
今後、警察など関係機関との協議も並行して進め、架け替える橋の構造やスケジュールなどの絞り込みにつなげていく。
提供:建通新聞社