金沢市は22日、2019年度当初予算案を発表した。一般会計は実質で前年度当初比3・2%増の1721億円。10特別会計と8公営企業特別会計を合わせた予算全体では同2・3%増の3303億1879万7000円となった。
山野之義市長は予算の性格を「新たな時代を拓き明日の交流拠点都市を築く重点戦略予算」と説明。公共事業費は国の経済対策に呼応した補正予算の前倒し分と合わせ、対前年度比11・6%増の約285億円規模を確保した。
主要事業は次の通り。
▽金沢駅西広場周辺歩行環境整備事業費 5億7400万円
▽金沢駅武蔵南地区市街地再開発事業費 3億4400万円
▽近江町市場暮らし・にぎわい再生事業費 2億300万円
▽(新)片町四番組海側地区市街地再開発事業費 600万円 基本計画の策定を支援
▽金沢外環状道路整備事業費 9億3800万円(債務負担9億円)
▽森本駅周辺整備事業費 1億80万円
▽組合施行土地区画整理事業費負担金 250万円 (新)南新保地区の土地区画整理事業に着手
▽緑住宅建替事業費(第4期) 9730万円
▽光が丘住宅全面的改善事業費 2億2300万円
▽城北市民運動公園整備事業費 1億7700万円 (新)市民サッカー場の再整備に向けて基本設計に着手
▽(新)価値創造拠点施設整備事業費 600万円 基本設計
▽(新)第5次安原異業種工業団地造成事業費 6600万円 基本設計等
▽第2次いなほ工業団地造成事業費 1240万円 実施設計等
▽卸売市場の再整備に向けた検討に着手 250万円
▽次期廃棄物埋立場建設事業費 15億7861万7000円
▽私立保育所等施設整備費補助 5億8100万円 増改築―第一善隣館保育所、光こども園 改築―聖霊こども園
▽地域密着型特別養護老人ホーム建設事業費補助 2億4766万円 (新)2カ所58床
▽看護小規模多機能型居宅介護施設建設事業費補助 9600万円 (新)3カ所87床
▽泉野福祉健康センター改築事業費 4100万円 実施設計
▽(新)金沢健康プラザ大手町基本構想策定費 130万円
▽市立病院の今後のあり方検討費 80万円
▽卯辰山工芸工房リニューアル事業費 4億9920万円
▽(新)文化スポーツ施設再整備積立基金積立金 7億3600万円
▽(新)アートホール大規模改修事業費 600万円 実施設計
▽(新)金沢21世紀美術館開館15周年リニューアル整備事業費 1億520万円
▽金沢南総合運動公園再整備事業費 5億4600万円
▽(新)市民野球場再整備事業費 1360万円
▽中央小学校移転整備事業費 3億3820万円 実施設計
▽玉川こども図書館再整備事業費 2億8500万円 実施設計
▽犀桜小学校建設事業費 1億7000万円(債務負担1億2000万円) 実施設計
▽米丸小学校教室改修事業費 2億2000万円
▽泉中学校建設事業費 10億900万円
▽小学校暫定校舎整備事業費 5000万円(債務負担1億5500万円) (新)浅野川小、大徳小
▽(新)新共同調理場再整備計画策定費100万円
▽四十万公民館建設事業費 3960万円(債務負担1億1110万円)
▽(新)リニア中央新幹線開業影響対策検討費 400万円
▽(新)金沢歌劇座あり方検討費 320万円
▽金沢美術工芸大学移転整備事業費 1億5600万円(債務負担1億800万円) 実施設計
市立病院、卸売市場を追加重点戦略計画ローリング
金沢市は、新年度当初予算案の発表にあわせ、「世界の交流拠点都市金沢・重点戦略計画」のローリング(見直し)について公表した。見直しでは、市立病院の再整備と卸売市場の再整備を新たに追加した。
市立病院の再整備では、病院が建設から30年以上を経過し、老朽化が進んでいる中、少子高齢化など医療を取り巻く状況の変化等を踏まえ、公的病院として求められる機能や役割を整理し、長期的な視点で再整備を市やに方向性を検討する。
卸売市場の再整備では、市場が開設から50年以上を経過し、施設の老朽化が進んでいる中、時代のニーズや卸売市場法の改正を見据えた機能の強化など、再整備の方向性を検討する。