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北陸工業新聞社
2019/02/22

【福井】各階300坪、10階程度に/繊協ビル建替で検討経過/立駐は7層/ホテル誘致へ協議も 

 福井県繊協ビル(福井市大手3丁目7―1)を管理運営する福井県繊協ビル同業会は、同ビル建て替え構想の検討経過を公表し、新繊協ビルとしてオフィスビルと自走式立体駐車場を整備するとともに、ホテルを誘致する方向で協議を進めていることを明らかにした。
 全体構想によると、まず1期で、東側に位置する現駐車場に、県都のビジネス街の玄関口に相応しい、最新のオフィスビルを建設。各階フロア面積300坪程度、地上10階建て程度を見込む。▽高度なセキュリティの確保▽先進のIT環境▽環境に配慮した省資源・省エネルギー技術の活用―を基本コンセプトとし、現在のビルと同様、小売飲食、医療、教育、オフィス、会議室・ホールなどのエリア構成としたい考えだ。
 1期の着工は早ければ年内を検討。地下駐車場の取り壊し・埋戻し後、ビル本体の建設に着手する計画となっており、順調に進めば、21年春の完成を予定。
 2期工事では現在のビルを取り壊し、その跡地に自走式の立体駐車場を整備。6階建て7層、200台程度を検討しており、最短で行けば、21年春以降に現ビルを解体し、22年春までに立駐の建設に取り掛かり、22年内の完成を目指していく。
 一方、ホテルに関しては、敷地南側の大名町交差点に面する位置に誘致。定期借地権による出店を想定しており、複数の国内ホテルチェーンが進出の意向を示し、既に交渉に入っているという。建設用地としては280坪程度を賃貸する方針で、客室数は150室程度の規模が見込まれる。
 また、中心市街地の賑わい創出や福井市中心部のまちづくりにも配慮し、中央公園と駅前通りをつなぐ移動通路として、東側(一方通行道路側)に新たな歩行者動線も整備する。
 建て替えに係る総事業費(ホテル関係除く)は40億円台が見込まれる。同業会では、3月に開催予定の理事会、臨時総会で承認が得られれば、年度内に実施設計に着手したい意向。さらに建設構想の詳細を詰めるとともに、新規テナントの募集を進める方針だ。
 基本設計は、走坂建築設計事務所(福井市)が担当。

hokuriku