高知県教育委員会は、県立学校施設長寿命化改修に向けた設計費2084万円を2019年度当初予算案に計上している。県立学校の長寿命化に関する設計は19年度が初めて。築40年以上の施設のうち、工事の際に仮設校舎の建設が不要な市街地以外の学校から2棟を対象に設計を外注する考え。
県立学校施設は7割以上が築30年以上を経過。従来の建て替え中心の施設整備では、多額の費用負担が短期間に集中し、財政負担が大きくなる。そのため県教委では17年度、予防保全的な改修を実施し施設の長寿命化を進める方針に転換し、築40年を超えた109棟について今後10年間で長寿命化改修を進める方針を示した。
19年度は初弾として2棟を対象に設計を外注、20年度に工事発注する。この中で設計や工事の内容を詰め、以降の設計・工事につなげる。なお現時点では20年度に設計10棟と調査10棟を計画、21年度以降も着実に改修を実施していく方針。
提供:建通新聞社