神奈川県は無電柱化への取り組みとして、8路線の電線地中化事業を2020年度までに着手する方針だ。開会中の県議会で、てらさき雄介議員(立憲民主党・民権クラブ)の代表質問に黒岩祐治知事が答えた。具体的な対象路線は、19年度上半期に策定予定の無電柱化推進計画に盛り込む考え。
黒岩知事は、「推進計画の策定に向け、『防災』『円滑な交通』『景観』を重視し、優先的に電柱を無くす区間を選定している」と現状の取り組みを説明。事業対象箇所のイメージとしては、「市町村庁舎や利用客の多い駅の周辺道路など」とした。また、8路線が新たに加わることで、計17路線約10`で事業が展開されることも明らかにした。
無電柱化推進計画は、16年12月施行の無電柱化推進法に基づいて策定するもので、目標などを定めて着実に無電柱化を進めるのが目的。19年度の策定に向け、3月中にパブリックコメントを実施することにしている。
なお、昨年9月には、緊急輸送道路で電柱新設を禁止する、道路の占用制限を開始。国道1号や県道21号横浜鎌倉など65路線が対象で、総延長は657・1`に上っている。
提供:建通新聞社