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建設新聞社
2019/02/21

【東北・福島】南相馬市が市立病院病床再編計画素案を公表

 福島県南相馬市は20日、市立病院病床再編計画の素案を公表した。この中で、総合病院は現在の230床から70床増やして合計300床とするほか、小高病院については19床の診療所として建て替える方針を示した。
 同市の病院再編では、小高病院の入院機能を廃止し、全99床を総合病院に移管した上で、総合病院の付属診療所とする条例案が2017年12月議会で否決。
 加えて18年1月に就任した門馬和夫新市長が「被災した小高区住民に寄り添い安心してもらう形として、新たに小高区の入院機能再開に向けた検討を行う」とする考え方を示したことから、再編の方向性に注目が集まっていた。
 素案によると、総合病院は既存の一般病床180床と地域包括ケア病床50床の合計230床の機能強化を図るほか、新たに回復期リハビリ病床50床、緩和ケア病床20床の合計70床を新設する。
 一方、小高病院は、震災の影響で休止している全99床について、80床を縮小し19床の診療所として建て替えるとしている。
 同市では、3月12日までの期間、再編計画のパブリックコメントを実施しており、市民の意見を素案に反映させたい考え。

 提供:建設新聞社