大阪府住宅供給公社は、東大阪市にある「長瀬東・長瀬東B団地」の建て替えに向け、事業提案競技の募集を開始した。参加申請期間は4月18日〜5月24日。7月3日まで事業提案書を受け付け、8月下旬に選定結果を通知する予定だ。事業者は、既存住宅218戸の解体と、79戸の新築などを実施する。
同団地は東大阪市近江堂3ノ1、2に位置。建設後60年近くが経過し、エレベーターやベランダがなく、住民ニーズに対応できていない状況となっている。建て替え後には桜の木を生かした公園を整備する他、全住戸に感電ブレーカーを標準装備するなどして、地域コミュニティーや防災活動の拠点とする考えだ。
新築規模は6階建て以下で79戸。構造は鉄骨造または鉄筋コンクリート造。住戸プランは提案によるが、敷地内に既存の桜の木を活用した公園を整備する他、感電ブレーカー、オートロック、ダブルロック、Wi−Fiなど、公社住宅では初となる設備整備を提案の基本条件としている。
また、特に提案を求める項目として▽工期短縮(具体的な工法など)▽多様な世帯に対応できる住戸プラン▽独自のデザイン計画―などを挙げている。
既存建物の規模は鉄筋コンクリート造3〜4階建て8棟・218戸。敷地面積は1万0515平方b。
事業スケジュールでは、11月中旬に解体撤去工事、2020年7月上旬に新築工事に着手。21年8月上旬の建物引き渡しを目指す。
公社では、参加任意の現地確認を3月6日(参加受け付けは1日まで)に開く。
提供:建通新聞社