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北海道建設新聞社
2019/02/20

【北海道】西消防署白糠支署の移転を5月中旬にも指名 白糠町

 白糠町は、2019年度当初予算案で釧路市西消防署白糠支署の移転改築に16億3462万円を計上した。現庁舎より海抜が高い場所に移し、津波によるリスクの低減を図る。5月中旬にも指名競争入札し、6月の定例町議会で承認を得て着工する見込み。主体と電気、機械、地中熱ヒートポンプ、太陽光設備の5分割で発注する予定だ。
 東1条南3丁目2の20にある白糠支署(S造、3階、延べ949m²)は1970年に建設し、3回増築している。建物の老朽化が進み、海抜は2・9mと津波浸水区域にある。タイヤ保管庫がないため庁舎外に保管していたり、車庫が狭いため消防車を格納できず、車両の一部を切って短くしたりしなければならなかった。津波警報が出ると消防車両を駅前に移動させるなど不便が生じている。
 新庁舎の建設地は西1条北4丁目2の1。海抜は8・1m。津波のリスクが少なく、市街地に近い場所を選んだ。新庁舎はRC造、3階、延べ2129・9m²の予定だ。
 1階に消防車と救急車の車庫、2階に事務室と仮眠室、3階に会議室と消防団詰め所、備蓄保管庫を設ける。現在の大型水槽車に合わせた車庫を整備し、2階の仮眠室はユニットバス付きの女性専用部屋を1つ備える。3階の会議室は災害時の一時避難所にも使う。
 支署本体には約12億5000万円を充てる。内訳は主体に約8億8000万円、電気に約2億2000万円、機械に約1億5000万円。地中熱ヒートポンプには約3億1000万円、太陽光設備には約7000万円を投じる。
 主体の工期は20年3月までを見込む。同5月の連休明けにも外構を発注し、施設の供用開始は同9月を予定。現庁舎の解体は新庁舎が完成してから実施する。