岡山市は18日、2019年度当初予算案を発表、「災害に強い岡山市」実現予算として、浸水対策などの予防対策と地域の絆に立脚した自助・共助の基盤強化に主眼を置いた編成となった。
一般会計は過去最高となる3310億8500万円(対前年度比139億円、4・4%の増)。特別会計は1833億3800万円で対前年度比2・5%増、事業会計は756億9800万円で同5・8%増。一般会計、特別会計、事業会計を合わせた総額は同226億円、4%増の5901億2100万円。20日開会の2月定例市議会に上程する。会期は3月15日まで。
一般会計のうち投資的経費は、普通建設事業費が岡山芸術創造劇場(仮称)、市営住宅の整備費増加などにより、対前年度比48億円、12・6%増の425億0900万円、災害復旧事業費6億5300万円を加え、同14・3%増の431億6200万円。
主な施策事業費は、県庁通りの歩道拡幅、車道の1車線化など歩いて楽しいまちなかの回遊性向上と賑わいづくりに5億8400万円、路面電車の岡山駅前広場への乗り入れに関する基本設計や軌道整備の助成などまちなかの魅力や賑わいをつなぐ公共交通の利便性向上に1億6600万円、駅前町1丁目2番3番4番地区、蕃山町1番地区など市街地再開発組合が施行する再開発事業に対する助成17億3400万円、立体駐車場・集中備蓄倉庫建設、見晴らしの丘など岡山西部総合公園(仮称)整備事業費に16億3000万円、桃太郎線LRT化整備計画(併用軌道区間)作成などに6300万円、路面電車のネットワーク化検討費1000万円、上道公民館と上道地域センターとの複合化による移転整備(用地購入・実施設計)、公民館分館10館の耐震改修工事費など公民館整備・耐震化事業に2億9500万円、今保排水区ポンプ場整備(23年供用開始予定)の測量・地質調査、植松地区排水機建設工事(21年供用開始予定)、藤田錦地区詳細設計・用地取得(22年供用開始予定)など下水道・河川による浸水対策事業に16億9200万円、農林水産業施設の復旧・防災力強化として災害復旧事業(農業施設3カ所、治山施設22カ所、牧山クラインガルテン)、旭川合同用水老朽化対策工事などに7億2200万円、本庁舎等整備基本計画策定事業に2700万円、中消防署旭東出張所移転新築工事費、南消防署移転新築のための用地購入、基本設計、実施設計費などに8億5800万円、25年度稼働に向けたごみ焼却施設の施設整備計画の策定などに6900万円など。
「提供:建通新聞社」