鴨川市は、22日に開会する3月定例議会に一般会計164億720万円(対前年度当初比2・8%減)の当初予算案を上程する。特別会計(3会計)は対前年度比1・4%減の88億9396万円。企業会計が同44・7%増の47億7555万円。一般会計、特別会計、企業会計を合わせた総額は同3・0%増の300億7672万円。一般会計の普通建設事業費は同40・0%減の10億4260万円。主要事業では、中継施設整備運営事業に限度額81億8972万円(2020〜40年度)の債務負担行為を設定した。
中継施設整備運営事業は、PFI事業(BTO方式)により、老朽化する「鴨川清掃センター」に代わる新たな可燃ごみの中継施設、不燃ごみ及び資源ごみのストックヤードを整備する。昨年12月に実施方針を公表。本年4月に特定事業に選定し、その後、公募型プロポーザルの募集要項等を公表。参加資格申込書の提出を5月24日まで受け付け、提案書の提出を7月31日に締め切り、8月30日に優先交渉権者を特定する。
施設は、家庭系及び事業系の燃やせるごみを対象とし、処理能力を日量42t以上とする。処理対象物の受け入れ及び燃やせるごみは圧縮、資源ごみ等は受け入れ及び貯留。圧縮した燃やせるごみをコンテナに積み込み、市が指定する受け入れ施設まで運搬する。
事業スケジュールは、設計・整備期間が19年12月から21年3月まで、運営期間が21年4月から41年3月まで。19年12月に事業契約を締結。その後、施設の設計・整備に着手し、21年3月までに整備を完了させ、年4月から施設の維持管理・運営を開始する。
今月15日には「鴨川市中継施設整備・運営事業事業者選定支援業務委託」の指名競争入札を公告。同27日に開札する。
このほか、遊休市有地活用支援業務委託に537万9000円、小学校建設事業に1億6645万6000円、公民館維持管理費に1586万円を措置した。
遊休市有地活用支援業務委託は、小湊まちづくり会議での検討結果を踏まえ、日蓮上人生誕800年(21年2月)までの運用開始を目指し、民間事業者からの提案を求める募集要項等に係る業務を行う。
小学校建設事業は、西条小学校屋内運動場の大規模改修工事を実施するため、工事費1億5719万万円と監理委託924万円を計上。建物規模はRC造(屋根S造)平屋建て延べ638・2u。設計は榎本建築設計事務所が担当。
公民館の維持管理費は、
建築後38年が経過している曽呂公民館の耐震診断を実施するため、委託費194万4000円を計上した。
このほかでは、一般廃棄物処理基本計画等策定業務委託561万円、災害廃棄物処理計画策定業務委託340万2000円、農道整備工事300万円、道路橋梁維持補修費8102万4000円、防災・安全社会資本整備交付金事業8220万円、道路橋梁維持補修費(長寿命化事業)6820万円、市道整備事業1億9908万9000円、社会資本整備総合交付金事業1億2700万8000円など。