総務省がまとめた2018年度(12月末時点)の公共事業施行状況によると、神奈川県の契約率は81・4%となった。前年度同期との比較では2・8ポイント下落した。また、3政令市(横浜市、川崎市、相模原市)、その他の市町村合計も前年度同期の水準を下回っている。川崎、相模原の2市はいずれも4ポイントの下落だった。
全国の都道府県・市区町村について、17年度から繰り越された予算と18年度予算の合計額(国庫補助事業、地方単独事業含む)をベースに集計したもの。調査項目は予算計上額と契約済額、支出済額。
神奈川県の予算計上額は1845億円。このうち契約済額は1503億円、支出済額は654億円だった。契約率81・4%は、都道府県平均72・7%を8・7ポイント上回っている。
政令市の状況を見ると、横浜市は予算計上額3832億円の81・6%に当たる3129億円を契約済み。契約率は前年度同期より1・1ポイント下落。支出済額は1285億円。
川崎市は予算計上額1746億円のうち1284億円、相模原市は374億円のうち251億円を契約済み。契約率は川崎市73・5%、相模原市67・1%。支出済額は川崎市が409億円、相模原市が103億円となっている。全国20政令市の平均契約率は74・6%だった。
また、政令市を除く県内市町村の予算計上総額は1925億円で、うち1397億円を契約済み。契約率は72・6%で、前年度同期の水準を0・6ポイント下回っている。全国市区町村の平均契約率は68・8%。
なお、全国の都道府県、市区町村を合わせた予算計上額は22兆6300億円。契約済額は16兆1197億円、支出済額は7兆0970億円。契約率は71・2%で、前年度同期より2・1ポイント下落している。
提供:建通新聞社