官民の航空関係者で構成する高知龍馬空港航空ネットワーク成長戦略検討会議(会長=岩城孝章副知事)は13日、第4回会合を高知市内で開いた。事務局を務める県は、国際線に対応できる新ターミナルビル建設に向け、2019年度早々に基本構想策定に着手し、同年度中に基本設計も外注する計画を示し、了承された。
新ターミナルビルは、現ターミナルビルの西側に建設。2階建て延べ5000〜6000平方bを目安とし、実際の旅客動線や必要施設を踏まえ配置を検討する。今回示された配置案では、1階にチェックインカウンターや到着ロビー、税関・検疫諸室など、2階に出入国審査や搭乗待合室、売店、ラウンジなどを計画し、国際線と国内線の両方に対応できるようにする。現ターミナルビルとは渡り廊下で接続する。両施設の間にある浄化槽は移設に課題がありそのまま残す方針。
19年度早々に着手する基本構想では、必要規模やレイアウト、既存ビルの構造・設備診断などを進め、概算事業費を算出し、工程計画も策定する。さらに下半期には基本設計、20年度はじめには実施設計を外注、20年度後半に工事発注し、21年度中の完成を目指す。事業主体は今後決定する。
成長戦略検討会議では、高知龍馬空港の旅客数を18年度の156万人から21年度は180万人以上、国際チャーター便を18年度の20往復から21年度は100往復とする目標を掲げ、需要の喚起に努めており、これらの実現のため空港施設の機能強化を進める。
提供:建通新聞社