徳島市は15日、予算総額996億7000万円となる2019年度一般会計当初予算案を明らかにした。18年度当初と比べ、額にして18億円増、率にして1・8%増となり、3年連続で過去最大規模を更新した。このうち投資的経費は90億7499万円で3・7%増(3億2407万円増)。また、特別・企業会計総額は866億2976万円で0・9%増(8億1177万円増)となっている。3月4日開会予定の市議会定例会に上程する。
予算案は、「持続可能な行財政基盤の構築」と「財源確保の原則の徹底」を図りつつ、市まちづくり総合ビジョンに掲げる「つなぐ」「まもる」「おどる」の三つのまちづくりの基本目標に基づき編成。市民目線のまちづくりやニーズを的確に捉えた上で、限られた財源の中、施策の実効性を見極めながら予算を優先化・重点化した。
その結果、子育て支援の充実や教育環境の整備などを図る「つなぐ」まち・とくしまに234・6億円、防災・減災対策・生活基盤の整備など「まもる」まち・とくしまに45・2億円、観光交流の促進や地域経済の活性化などを図る「おどる」まち・とくしまに41億円を配分する。この他、市民参加の推進や行政運営機能の強化など新たな行財政改革を推進するため5・1億円を配分し、行財政改革を推進し持続可能な質の高い市民サービスの提供を目指していく。
19年度当初予算案の建設関連では、主なものに幼保連携型認定こども園(勝占地区)整備事業に6億8285万円、教育・保育施設等整備費補助(民間事業者の2保育園改築への助成)に3億9191万円、幼稚園・小・中学校ブロック塀改修事業に1億7655万円、津波避難施設整備事業に1億5312万円、矢三西住宅建て替え事業(実施設計など)に7188万円、一般廃棄物中間処理施設整備推進事業(地元説明会、実施計画策定、計画地測量・調査など)に8272万円、四国横断自動車道関連の整備(側道整備委託、用地取得、周辺対策)に19億8286万円、新ホール整備事業(アドバイザリー業務)に2754万円、文化センター解体事業(埋文試掘調査、下水管移設設計・工事、境界確定等)に5100万円などを計上している。
提供:建通新聞社