大阪府は、2019年度当初予算案を発表した。25年大阪・関西万博の会場建設に向けた予算を新規計上した他、IR事業者の選定に係る関連事業費などを盛り込んだ。また、大阪モノレール延伸事業では詳細設計など、なにわ筋線整備では調査・設計などを実施する。この他、(仮称)中堺警察署など3庁舎の新築工事に着手する予定だ。一般会計の建設事業費は1808億円で、前年度当初比4・8%(82億円)の増となった。
大阪・関西万博の開催に向けては、会場建設費負担金など約2億0400万円を計上した。1月末に発足した「2025年日本国際博覧会協会」は、関連整備事業費として8億1300万円を予算計上しており、会場整備計画の作成や環境影響評価手続きなどに着手する予定だ。
IRの事業化に向けた関連事業費では約3億円を計上。事業者選定委員会を設置し、公募によりIR事業者を選定する。また、周辺インフラの整備に向けた区域整備計画を作成する。
大阪モノレールの延伸事業では、関連事業費として5億2000万円を計上。19年度は支柱や桁の詳細設計を実施し、都市計画事業認可の取得を目指す。延伸事業の区間は門真市駅〜近鉄奈良線(東大阪市瓜生堂付近)との接続部の延長約9`。
なにわ筋線は、うめきた2期事業で建設中の新駅「北梅田駅」(仮称)〜JR難波駅付近までの約7`を地下トンネルで結ぶ計画。19年度当初予算案には、関西高速鉄道への出資金として2億円を計上。調査・設計や環境アセスメントなどを実施する。
この他、警察署の建て替え整備では、約10億1000万円を予算計上。中堺、東住吉、守口警察署の新築工事に着手する他、八尾警察署の移転改築に向け、基本計画の策定に着手する。
当初予算案総額は5兆4466億円で、前年度当初比0・5%の減。会計別の内訳は、一般会計2兆5983億円(前年度当初比1・7%増)、特別会計2兆8483億円(同2・5%減)。
提供:建通新聞社