岡山県は15日、2019年度当初予算案を発表した。「被災者の生活とくらしの再建」や「公共施設などの復旧」を掲げ、一般会計には対前年度比8・5%増となる7348億2300万円を計上した。そのうち投資的経費は、災害復旧事業費などが大幅に増加したことにより対前年度比50・2%の伸び率を示し、355億9900万円増の1064億7600万円となり、要求額通りの予算が計上された。
特別会計は4432億2500万円。企業会計は流域下水道事業の移行により対前年度比62・8%増の181億1600万円。予算総額は同5・1%増の1兆1961億6400万円。25日開会の2月定例会に上程する。会期は3月20日まで。
投資的経費に占める公共事業等費の内訳は、補助が416億6400万円(対前年度比20・2%増)、単独が140億8900万円(同5%増)、維持修繕が65億6600万円(同4・25%増)、その他が117億4700万円(同231・8%増)。また、国直轄事業負担金は145億0100万円(同62・6%増)、災害復旧事業費は179億0900万円(同340・1%増)。
主な建設関連事業への予算としては、公共施設の老朽化対策に13億7400万円、20年秋以降の着工を目指す県庁舎耐震化整備に2億3760万円、道の駅のトイレリニューアルに1億0682万円、新・総合防災情報システム整備に1359万円、河川の流下能力を維持するための河道内整備実施計画策定に6000万円、また、建設産業人材確保プロジェクト事業には19年度も1192万円を計上しており、「中学生に向けた情報発信」や「土木・建築体感ゼミナール」などに取り組み、将来の担い手確保につなげる。
「提供:建通新聞社」