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建通新聞社四国
2019/02/15

【徳島】鳴門市 公立5保育所を統合へ

 鳴門市は、公立保育所を1カ所に統合する方針を固めた。統合保育所は中心市街地に新たに整備する考えで、2021年度の開園をめどにまず建設候補地の選定を急ぐ。続いて順調なら19年度から関係機関と連携を図りつつ、設計、工事などを進めることにしている。
 7日に市本庁舎で開かれた「公立保育所再編計画策定審議会」(会長・浜崎隆司鳴門教育大学大学院教授)の第3回会合=写真=で市が再編計画として素案を示した。素案によると、現在市内にある林崎保育所(定員50人−児童数40人)、中央保育所(定員40人−児童数34人)、みどり保育所(定員45人−児童数11人)と、現在休所中の市場乳児保育所と瀬戸保育所の公立5保育所について、▽公立保育所としての役割▽保育士確保による待機児童の解消▽施設の老朽化への対応−を踏まえ、1カ所に集約し、新たな施設を建設する。
 定員は「現状の受入児童数に相当する規模」。建設場所については「現施設設置場所での建て替えを含め、市が保有するその他の土地での建設を含め総合的に検討する」とした。この他新施設の機能について@研究機能や子育て支援センター機能を兼ね備えた保育移設A支援が必要な児童を受入できる保育環境B休日保育C家庭支援推進保育士の配置と機能維持−を備えた施設を提示し、委員から意見を求めた。
 委員からは「1カ所では離れた地域の利便性が悪くなる」「幼稚園と連携し身近なところで通える施設はできないのか」といった意見や「単に再編するだけでなく、延長保育や一時保育など、新機能をもう少し見るべき」などの意見があった。市からは「就学前保育・教育施設を考え、19年度から審議会を立ち上げ、数年後をめどに幼稚園も含めた再編計画を策定する」とした他、新機能について「バリアフリーを施した障害児保育を検討する」考えも改めて示した。この他、建設地については「市の中心市街地で検討することになる」などとした。
 市は28日に開催する第4回会合で修正案(素案)をまとめる。続いて3月からパブリックコメントの手続きを行い、新年度の早い時期の計画策定を目指していく。


提供:建通新聞社