鹿児島市は13日、2019年度当初予算案を発表した。一般会計は総額2670億3300万円で前年度当初比6.4%(160億4700万円)の増と過去最高の規模となる。主なものは、新南部清掃工場(ごみ焼却施設・バイオガス施設)整備・運営事業(19億7116万円)や鹿児島駅周辺都市拠点総合整備事業(11億8439万円)を進めるほか、松原小学校の建て替えに向け、新築・仮設校舎・既存校舎解体の各設計に着手する。
今回の予算案は、国の補正予算による前倒し分を18年度2月補正予算案に計上したことから、実質的には約2683億円(6.3%増)の予算編成。普通建設事業費は前年度比25.7%(83億8053万円)増の410億4340万円。新規76、拡充135事業を盛り込んだ。
鹿児島駅周辺整備は、自由通路や駅舎を進め、秋にも新駅舎の供用を開始。仮設駅前広場や上本町磯線の整備等も推進する。
土地区画整理は、6地区の事業推進へ59.4億円を計上。道路、橋梁等整備は34.6億円。幹線道路整備には、4.5億円を充てる。
市営住宅建設(7億8629万円)では玉里団地26号棟(63戸)、本庁舎整備(6億254万円)では本館周辺の緑化整備等を、それぞれ19年度の完了を目指し継続。市立病院跡地の「仮称・加治屋まちの杜公園」は、公園開設面積1万3688.62uのうち、民間活用エリア(約1700u)を除く市整備分の区域について、4月にも土木工事に着工する。
PFI等の導入を行わず、従来手法に決めた平川動物公園渋滞緩和対策は、立体駐車場の基本・実施設計を予定。また、遊園地リニューアルに向けた既存施設撤去等の設計を行うとともに、民間活力の導入を視野に入れた整備・運営手法を検討する。
このほか、国体関連スポーツ施設等整備では、松元平野岡体育館の空調設備等を計画。地域公民館整備では、鴨池公民館のエレベーター新設や松元公民館改修に向けた実施設計などを行う。
新規では、光ブロードバンド整備促進事業(10億6540万円)を盛り込み、未整備地域に提供を行う事業者に、経費の一部を助成する。