甲賀市は13日、今月19日開会の3月定例会に上程する当初予算案を公表した。
一般会計は432億8000万円で、前年度予算額に対し60億5000万円の前年対比16・3%増、特別会計は183億5797万円の0・8%増、企業会計は125億3042万円の1・3%増となった。なお、19年度当初予算案は市誕生以降最大規模となっている。
歳出予算構成を見ると、福祉に係る経費である民生費(32・7%)が最も高く、これに教育費(17・3%)・総務費(11・2%)・土木費(11・2%)と続いている。その中で、普通建設事業費は、17年度の約55億円に対し、今年度は23億1940万円減額し、31億8159万円(―42・2%)での編成であったが、来年度は91億5136万円と大幅な増加を示した。かねてより課題となっていた子育て・教育関連施設整備を強化推進していく。
その他、今回の予算では、東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン事業や全国植樹祭事業、市を舞台としたNHK連続テレビ小説「スカーレット」の放送にあわせたロケーション推進事業等により、市の魅力発信を行うと同時に、観光拠点施設整備や、「新市建設計画」に基づく各種整備を進め、更なる住み良いまちづくりを一体的に進めていく。
具体的にみると、仮称・西部学校給食センター建設事業は、事業予算額として22億8113万円を盛り込み、9月頃の工事発注を目指し準備を進めていく。 施設1階に調理室、2階には見学通路や研修室等を設け、防災対応施設として建物の強度を高めた、S造一部2階建、延約3500平方bの新センターを、20年1月完成を目指し建設する。
旧甲賀病院跡地で計画している水口地域公立保育園整備事業は、10億2685万円を予算化し、S造2階建、約2000平方b程度の園舎を整備する。
その他、水口体育館整備事業費12億5061万円、甲南駅周辺整備事業費9億2748万円、道路新設・改良事業費5億1225万円、仮称・甲賀北地区工業団地整備事業費2億5849万円、小・中学校施設整備事業費1億2665万円、忍者を核とした観光拠点整備事業費1億2360万円、陶業振興事業費1億2150万円、私立認定こども園整備事業費2000万円―などを上程する。
なお、3月定例会は来月25日閉会を予定している。
提供:滋賀産業新聞