大阪市は、中之島4丁目地区に設置を目指す「未来医療国際拠点」について、同施設を整備・運営する開発事業者を公募。日本生命保険を代表とする事業者グループを優先交渉権者に決めた。同グループは、17階建て延べ床面積約5万8000平方bの施設計画を提案していた。今後、おおむね8カ月以内に整備・運営に関する基本合意書を結んだ後、定期借地権設定契約を締結する方針だ。
事業者グループは、同社の他、京阪ホールディングス(共有者)、関電不動産開発(同)の計3社で構成。提案をしていたのは同グループだけだった。
提案内容によると、拠点名は「中之島Multi−linkS」。複合研究施設である「未来医療R&Dセンター」と、複合医療・健診施設の「未来医療MEDセンター」の2棟で構成し、両棟下層階にオープンスペースを備えた交流施設「中之島国際フォーラム」を整備する。
建築概要は、敷地面積8600平方b、建築面積5247平方b。最高高さは約86b。駐車台数は146台を予定している。
未来医療R&Dセンターは、リエゾンオフィス(約1万4600平方b)、研究開発支援施設(約4100平方b)などを配置。17階建てを想定している。
未来医療MEDセンターは、病院(約1万2000平方b・170床程度)、クリニック(約3600平方b)などを配置。11階建てを想定している。
また、両施設の下層階に設置を予定する中之島国際フォーラムには、コミュニティカフェ(約1200平方b)や、カンファレンスセンター(約1700平方b)などを整備する予定だ。
提供:建通新聞社