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　県議会最大会派のいばらき自民党は13日、県から２０１９年度当初予算案の事前説明を受けた。それによると、公共事業費は前年度当初比７・１％増の１２６０億円程度。このうち国補分は８・３％増の１０２０億円程度、県単分は２・６％増の２４０億円程度。主な施策として、緊急輸送対策強化事業に２２３億５００万円、維持・管理対策事業（県単公共）に１１０億６３００万円、長寿命化対策事業（県単公共）に34億３００万円を配分。新規ではフラワーパークのリニューアルや太田警察署の移転建て替え、県立中高一貫教育校を設置するために必要な教室整備などを盛り込んだ。
　一般会計の予算規模は、１兆１３６０億円程度で前年度当初比２・２％増。15年度に次いで過去２番目の規模となる見通し。このうち投資的経費は１５１０億円程度。
　昨年策定した総合計画に基づき、「新しい豊さ」「新しい安心安全」「新しい人財育成」「新しい夢・希望」へのチャレンジを掲げ、各種施策を推進する。
　新しい豊かさへのチャレンジでは、新規分としてつくば創業プラザ分室整備関連事業に９２００万円。18年度補正予算と合わせて実施する見通しで、ベンチャー企業の創業促進と利便性向上を図るためのインキュベーション施設の整備・運営を行う。
　新最終処分場設置調査事業では、新たな公共関与最終処分場の必要性・規模・整備可能地などを検討するため、１２００万円を盛り込んだ。
　昨年度50億円超を盛り込んだ企業誘致活動強化事業には56億４００万円を配分。引き続き県内への本社機能等移転促進を支援する。
　新しい安心安全へのチャレンジでは、緊急輸送対策強化事業に前年度比７億３７００万円増の２２３億５００万円を設定。緊急輸送道路の整備や重要港湾の機能強化などを推進する。
　治水直轄事業負担金は前年度同の26億１５００万円。河川激甚災害対策特別緊急事業などを活用した鬼怒川の集中的な改修を行う。
　道路の落石・のり面対策、急傾斜地崩壊防止などの防災・減災対策事業は11億６０００万円。
　新規では警察署等建設整備事業に２９００万円を設定。老朽化した太田警察署の移転建て替えに向け基本設計などを実施する。
　新しい人財育成へのチャレンジでは、新たに県立高等学校改革プラン推進事業へ６億３６００万円。県立中高一貫教育校を設置するために必要な教室などの整備を行う。
　新しい夢・希望へのチャレンジとしては、道路や堤防の除草や修繕、河川の維持浚渫、都市公園の施設修繕などの維持・管理対策事業に１１０億６３００万円。道路や橋梁、下水道管渠の補修といった長寿命化対策事業に34億３００万円。
　アクアワールドでは魅力アップのため夜間も楽しめる水族館へのリニューアルに７億円。
　新規事業のフラワーパークリニューアル関連事業は、観光拠点としてリニューアルを行うもので、18年度補正予算を合わせて実施する。19年度事業費は１億９９００万円。
　宿泊施設立地促進事業には本年度も10億円超を配し、本県の新たなフラグシップとなるホテル等の立地を支援する。