日本工業経済新聞社(茨城)
2019/02/07
【茨城】龍ケ崎市が団地造成に3・3億円/19年度当初予算案
龍ケ崎市(中山一生市長)の2019年度当初予算案の概要が6日、発表された。主な事業では、防災無線デジタル化事業に3カ年継続費で6億426万1000円、小中学校の空調整備事業に2億8532万4000円、庁舎外壁塗装事業に1億4194万4000円、龍ヶ岡テニスコートの照明および人工芝張替えに9608万5000円、旧馴馬小の体育館とプールの解体に7355万4000円のほか、特別会計でつくばの里工業団地拡張事業に5億1200万円を設定。 また、19年度に着工予定の道の駅については、護岸改修に遅れが出ていることから、本体工事費の予算化を見送った。河川管理者の県と協議の上、護岸工事の進捗に合わせ、補正予算で対応していく方針。
一般会計の総額は前年度比1・6%増の250億5000万円で、過去最大。そのうち普通建設事業費は同11・5%減の16億6374万2000円となる。
まず防災行政無線のデジタル化は、設計と工事一括で5月にもプロポーザルの手続きを開始する見込み。親局1基、子局139基が対象。19年度に実施設計、20〜21年度に工事を行う。
市庁舎(1974年築、RC造地上6階地下1階建て、延べ7286・18u)の外壁塗装には1億4194万4000円を盛り込んだ。工期は240日間を見込む。設計は潟Wュン設計(土浦市)が担当。
龍ヶ岡テニスコートの改修には9608万5000円を充て、6面のハードコートをオムニコートに更新するほか、照明を24基設置する。そのうち2面はフットサル兼用にする。照明とコート工事は分離で6月ごろ発注し、9〜12月の期間で施工する計画。
学校関係では、小中学校の理科室や音楽室などの特別教室への空調設置に2億8532万4000円。小学校全11校の工事に約1億3000万円、中学校全6校の工事に約1億4000万円を措置。
現在教育センターが入る旧馴馬小(馴馬町2445)では、体育館(79年築、S造平屋、603u)とプールの解体のため7355万4000円を計上。
用地の問題で中断していた新学校給食センターは、候補地が第一調理場近くの馴馬町3062−1ほかに決まったことから、現在不動産鑑定や境界測量を実施している。新年度は設計施工一括のDB(デザインビルド)契約支援や、地質調査のため1457万円を充当。
道路関係では、北竜台市街地方面や牛久市方面から佐貫駅へのアクセスを向上させるために計画している佐貫3号線(L約900m)に4600万円。不動産鑑定や土地評価、補償調査、境界確定、一部管渠実施設計を行う。
橋梁の長寿命化には5379万9000円を付け、点検と工事(1橋、約4100万円)に取り掛かる。
そのほか、工業団地拡張事業特別会計は前年度比387・6%増の5億1200万円。つくばの里工業団地の拡張に向け、造成工事(A3・8ha)に3億3000万円を計上。2020年度の分譲を目指す。