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建通新聞社(東京)
2019/02/13

【東京】都のオリパラ施設整備 順調に進展 5月以降順次完成へ

 東京都は2月12日、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の会場として建設している海の森水上競技場や東京アクアティクスセンターなど6施設の整備状況を報道機関に公開した。一部の施設で受注者の経営破たんによる工事の遅れが生じているものの、全体としては当初の想定通りの進捗となっており、5月の海の森水上競技場を皮切りに順次完成させる考えだ。
 「競技施設は5月、管理棟は12月完成へ―カヌー・スラロームセンター」
 これまでにアクセスプール、ウオーミングアップコースの躯体が完成し、現在は競技コース、スタートプール、フィニッシュプールの躯体と、ポンプ施設、ろ過施設の構築を進めており、これら競技コースは5月に完成させてテストイベントに備える。受注者の経営破たんにより1月に再契約した管理棟については12月中に完成させる予定。工事進捗率(1月末現在)は74%。
 「5月完成へグランドスタンド棟・艇庫棟など最終段階―海の森水上競技場」
 水上競技場の整備は、東西の締切堤、水門などの土木工事と、グランドスタンドや艇庫棟といった建築工事を進めており、このうち西側(スタート側)エリアでは締切堤上部工や水門、ポンプ施設などがほぼ完了し、現在は東側エリアで締切堤などの土木工事を実施している他、グランドスタンド棟や艇庫棟、フィニッシュタワーの外装・内装などの建築工事の最終段階を迎えている。進捗率は77%で5月中に完成させる。
 「リフトアップ残り1回―有明体操競技場」
 オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会が仮設施設として建設後、大会後に都が展示施設として利用する有明体操競技場では、鉄骨工事がほぼ完了し、リフトアップ工法による木梁工事も5回のうち残り1回を残すだけとなった。今後、内装や設備工事を進めていく。進捗率は62%で、10月に完成させる。
 「屋根送り出しを3月中に完了へ―有明アリーナ」
 有明アリーナについては、サブアリーナで組み立てた屋根をメインプールに送り出す作業を進めており、これまでに全9回の工程うち7回の送り出しを終わらせた。3月までに残る2回の送り出しを完了させるとともに、躯体や内外装などの工事を進めていく。進捗率は51%、完成予定は12月。
 「プール躯体、内外装など推進―東京アクアティクスセンター」
 先行して施工する大屋根工事をほぼ完了させ、プール躯体やスタンド鉄骨、内外装などの工事を実施している。土壌汚染などの追加対策により当初計画よりも遅れたものの進捗率は55%。20年2月に完成させる。
 「板状棟5棟は躯体最上階まで完了―選手村」
 選手村の宿泊施設として建設する21の板状棟(14〜18階建て)のうち5棟で最上階まで躯体工事を完了した。今後、残る16棟の躯体工事と内外装工事(大会時の内装は組織委が仮設として整備)を進める。商業棟は地下躯体が完了し、今後、地上躯体(鉄骨)工事を本格化する。進捗率は住宅棟が73%、商業棟が18%で、完成予定は住宅棟が12月、商業棟は20年春。

提供:建通新聞社