近江八幡市は12日、小西市政初となる19年度当初予算を発表した。
19年度を初年度とする市の第1次総合計画に掲げる6つの基本目標を柱に、「市民の悩みや痛みに寄り添い、また、市民が市のために活力を注いでもらえるよう『ハートフルで市民が主役』を政策目的の主眼に事業を推進するとともに、子育て支援、観光・文化の振興等を図り活力ある地域づくりを実現、『憧れをもってもらえるまち 近江八幡』を目指した『未来志向型予算』、『行政の永続性の観点から持続可能な体質実現のため、財政健全化への取組に対応した予算』を編成した」としている。
予算規模は、庁舎整備の見直しやこれまで進めてきたコミュニティエリア整備、安土駅周辺整備など大型事業の完了に伴い、一般会計予算は対前年度比42億5760万5千円(11・6%)減の323億6千万円と、8年ぶりに前年度を下回る予算となり、投資的経費(普通建設事業費)も対前年度比47億2697万1千円(63・4%)の大幅減の27億2410万8千円となったが、市は「引き続き必要な経費については最大限対応、確保した」としている。
特別会計(7会計)158億1680万円(1・1%増)、企業会計(3会計)221億8413万(0・8%増)を合わせた総額は703億6093万9千円(5・3%減)。企業会計の水道事業会計は0・2%(638万1千円)減、下水道事業会計は2・7%(1億1569万5千円)減、病院事業会計は2・1%(3億0733万2千円)増となっている。
主な事業は、23年度までに整備を行なう方針の新市庁舎整備事業に2358万円(基本計画の策定)、一部で耐用年数に達しており長寿命化を目的に大規模改修を予定している八幡小学校の施設整備事業に299万円(設計)、整備に向けた検討を進める安土小学校の施設整備事業に910万円、コミュニティセンター及び防災施設の整備に向けた検討を行なう沖島防災複合施設整備事業に355万円―などを新規計上。
このほか、▽新エネルギーパーク整備事業(竹町都市公園整備事業)5億7852万円(第3期工事〔クラブハウス〕以降の整備とアクセス道路の整備)、▽岡山こども園施設整備事業3億9658万円(民間の認定こども園整備に係る支援)、▽岡山こどもの家整備事業1億0736万円(新岡山こどもの家整備)、▽民間放課後児童クラブ施設整備事業1億0491万円(民間による放課後児童クラブの開設に係る経費の一部補助)―など。
道路整備では、▽市営土地改良事業(西中前農道の整備)1億8139万円、▽市道維持補修事業6902万円、▽社会資本整備市道改良事業(あんしん歩行エリア整備事業)6810万円、▽社会資本整備市道改良事業(道路ストック長寿命化修繕事業)1億1215万円、▽社会資本整備市道改良事業(近江八幡安土連絡道路改良事業)2110万円、▽社会資本整備市道改良事業(通学路特化計画推進事業)1億0915万円、▽その他市道改良事業9503万円―などを盛り込んだ。
提供:滋賀産業新聞