高知県土木部は、昨年7月の豪雨により被害を受けた安芸市栃ノ木地区の安芸川で、2019年度から河川改修に着手する。今後地元との協議を経て対策メニューを選定した後、国からの事業採択を受け、19年度中にも詳細設計を外注。橋梁の架け替えや河道拡幅などを約10年かけ進める計画。
昨年7月の豪雨では、尾川川の合流点付近にある堤防から氾濫し、栃の木東地区で浸水被害が起きた。そのため右岸側の延長約1100b区間で、@河道掘削A堤防嵩上げB河道拡幅(引堤)−のいずれかを中心にした3案から対策メニューを検討する。県では、これらの概算事業費について@20・5億A24・9億B19・8億と試算。整備効果や費用対効果の分析の結果、Bの河道拡幅(引提)を軸に調整を進めたい考え。引提の場合、新しい堤防は現状の堤防高1・5bより1b高くする予定でいる。
また安芸川に架かる県道畑山栃ノ木線の栃の木橋も架け替える。現況は橋長67・3b、幅員4・6b。1937年架設で、5径間と径間長が短いため、洪水流下の支障となっている。そのため、現在の基準に沿った橋脚数とする新たな橋梁を建設する。
提供:建通新聞社