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　滋賀県は８日、一般会計５４１４億８０００万円、前年度当初比０・８％増、特別会計、企業会計をあわせた総額９１５６億８７００万円、同３・４％増の31年度当初予算案を発表した。建設関連では、土地改良公共事業費や地域密着型サービス等施設整備事業などの増加により、一般会計の普通建設事業費は７９６億５２００万円、前年度比７・７％増と伸びた。
　公共事業費は、林野、土地改良、道路、砂防、都市計画、県営住宅、河川、ダム、港湾関係の９事業合計４９２億７９４０万３０００円で前年度当初比５・３％増。特に土地改良の県営かんがい排水事業、県営農地防災事業が大幅に増えた。１月公表の予算見積要求時から砂防関係が１億円増額計上となった。
　地域密着型サービス等施設整備35ヵ所の補助金１５億１４８２万円（前年度当初比１７４・３％増）、老人福祉施設整備８ヵ所の補助金１１億３２７４万８０００円（皆増）を計上した。
　高等学校建設費に１８億２７８２万６０００円を計上（前年度当初比44・４％増）。高等学校再編事業の完了により同経費は皆減となったが、長寿命化等推進事業費、空調設備整備事業費、トイレ整備事業費が大幅に増えた。
　また、継続事業で工事発注済みの運転免許センター新築整備やびわ湖ホール施設整備に本格的な予算を計上。ＰＦＩ手続き中の新県立体育館整備事業費、31年度に着工予定の琵琶湖漕艇場再整備事業費を計上した。
　31年度から設計を進める事業では、県立総合病院敷地内に建設する小児保健医療センター・療育部・守山養護学校の一体的整備に１億２９２０万円で基本設計を進める。全体スケジュールは32年度実施設計、33〜35年度建築工事、36年１月供用開始。各概算事業費は小児保健医療センター約８４億円、療育部約１３億４０００万円、守山養護学校約９億２０００万円。
　このほか、県立武道館と県立アイスアリーナの耐震対策工事設計１３２７万８０００円、近江学園長寿命化等のＰＦＩ実施方針策定等１９１０万円、信楽窯業技術試験場施設更新設計業務等３３９１万円、大津・湖西地域高等養護学校新設設計費８４０万円、「幻の安土城」復元プロジェクト事業７８２万２０００円など計上した。

２月補正に１５５億円

　県は同日、国第２次補正予算に関連する30年度２月補正予算案を発表した。一般会計に１５５億３６６７万５０００円を追加し、道路関係公共事業費８５億５７３６万９０００円、河川関係公共事業費３４億０８８４万６０００円を計上したのをはじめ、土地改良、砂防、都市計画関係の公共事業費も増額、流域下水道事業特別会計に１億６５００万円を追加計上した。また、障害児者施設整備等整備助成費を増額補正した。