野々市市柳町土地区画整理組合は9日、同区画整理事業の完工記念式典をホテル日航金沢で開いた。地権者や行政、施工業者ら約100人が出席し、魅力ある新たな街なみの完成を祝った。
式典の冒頭、1月に他界した北川清春理事長へ出席者が黙とうを捧げた。続いて、北川氏の代読として内田宏副理事長があいさつ。完工記念碑に刻まれた「春和景明」(粟貴章野々市市長が揮毫)を紹介した上で「柳町に暮らす人々が春の日の穏やかな和らぎを保ち、明るく陽気に過ごして活力にあふれる豊かな街なみが続くよう努力を重ねていく」と述べ、関係者に感謝の意を表した。
来賓の谷本正憲知事、山田修路、宮本周司の両参議院議員、粟市長、早川彰一市議会議長、吉田修、徳野光春の両県議会議員が「子どもたちや住民のたゆまぬ笑顔で輝くまちが持続的に発展することを祈念する」などと祝辞を述べた。
席上、同区画整理事業の調査・測量・設計などを担当した日本海コンサルタントの黒木康生代表取締役社長、施工業者を代表して堀建設の堀勇代表取締役に対し、内田副理事長から感謝状が贈られた。野々市市の都市計画事業の推進に寄与したことから、粟市長が内田副理事長に感謝状を手渡した。この後、祝賀会に移ると、関係者による鏡開きが行われ、出席者は歓談を楽しんだ。
同事業の対象区域は、同市柳町の一部で面積が約8・9ヘクタール。総事業費は約14億8900万円。事業期間は14〜18年度。区域内にコストコやマンテンホテル、金沢ハウジングセンターを誘致し、街区公園や住宅ゾーンなどを適正に配置した。