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北海道建設新聞社
2019/02/12

【北海道】網走市役所本庁舎・西庁舎建て替えは 旧金市舘ビル跡地に

 網走市は、老朽化した市役所本庁舎と西庁舎の建て替え候補地として、旧金市舘ビル跡地にする方針を決めた。商業施設や金融施設、医療機関などの都市拠点として基盤が整備され、網走バスターミナルが近く、公共交通の利便性が高いことが選定理由となった。2019年度から建設基本構想に取り掛かり、20年度中に基本設計に着手というスケジュールを想定している。
 市は15、16年度の2カ年で市役所本庁舎(RC一部S造、地下1地上3階、延べ5113m²、1964年造)と市役所西庁舎(RC造、3階、延べ1607m²、58年造)の耐震診断を実施。いずれも巨大地震に耐える強度がないと判明したため、17年度から耐震化の検討を開始した。
 18年度から建て替え候補地として、現庁舎敷地と中心市街地の旧金市舘ビル跡地、高台地区の除雪センター敷地、市営住宅潮見団地整備余剰地、桂町球技場敷地の5カ所を比較検討した。
 中心市街地での建て替えは、旧金市舘ビル跡地と南側にある市有地を合わせた約3950m²で計画。ビル跡地と市有地の間には市道が延びているため、廃道にして整備する。
 財源は国の起債事業である公共施設等適正管理推進事業債の市町村役場機能緊急保全事業を活用する。
 今後は19年度に新庁舎建設基本構想に着手し、20、21年度に基本・実施設計に取り掛かる予定。22年度に着工し、23年度末の完成を目指すスケジュールを想定している。
 発注方式は、公共施設等適正管理推進事業債の期限があることから設計段階で市の意向や地域住民の意見が反映しやすいように設計施工分離発注方式で進める考えだ。