愛媛県は、昨年7月の西日本豪雨災害を含む2018年の公共土木施設における災害査定を完了した。被災箇所は2264件で被災額は313億4200万円に上り、記録が残っている1953年以降で最大の復旧金額となった。災害査定は昨年6月から19年1月にかけて12回実施され、県管理施設や市町管理施設の河川や砂防、道路、橋梁などを調査し、復旧工事費を算出した(2、8面に関連)。
全体2264件の内訳は、河川が1100件で161億5200万円、海岸が3件で3200万円、砂防が218件で35億4100万円、地滑りが1件で500万円、急傾斜地が11件で2億4100万円、道路が920件で101億7800万円、橋梁が7件で11億0400万円、下水道が4件で8900万円となっている。
被災件数のうち2061件が7月豪雨関連で275億4600万円を占めている。
地域別では県管理施設で中予地方局・大洲土木・西予土木・南予地方局がそれぞれ200件を超え、市町管理施設では宇和島市が最も多く338件、次いで西予市と大洲市が約100件と南予地域に被災が多くなっている。
提供:建通新聞社