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建通新聞社四国
2019/02/08

【高知】大豊町 小学校・保育園・給食C設計 艸で進む

 大豊町は、おおとよ小学校、大杉保育所、給食センターの3施設を大豊町中学校敷地内に移転新築するため、基本・実施設計を公募型プロポーザルにより艸建築工房(高知市)を選定、9月末までの期間で設計を進めている。順調に進めば12月に着工し、20年12月の完成、21年4月の開設を目指す。
 基本計画によると、おおとよ小学校の規模は延べ1935平方bを想定。最大見込み児童数120人、普通学級5学級、特別支援学級2学級とし、普通教室に転用できる学習関係室も確保。その他特別教室や管理諸室を配置する。校舎は木材を活用したCLT工法を計画しており、四角いビル型ではなく、瓦屋根などを使い温かみと親しみのあるデザインとすることを示している。概算建築工事費は約7億円。なお体育館と運動場は大豊町中学校が使用している施設を共用する。
 給食センターの基本計画では、構造をCLTや鉄骨造とし、延べ面積300平方bで小学校1階部分への整備が望ましいとしている。1日当たりの最大調理能力は300食に設定。概算建築工事費は1億3000万円。
 大杉保育所の基本計画では、建物本体の規模を平屋600平方b程度とし、年齢別の保育室や諸室を配置する。CLT工法などにより優しさとぬくもりのある建物とし、自然光や風をうまく利用できる構造とすることを示している。概算建築工事費は1億9200万円。
 町では、総合計画の中で「夢を育む子育て・教育環境を目指す」ため、児童生徒数の減少する中、小中一貫教育の充実に向け学校施設の一体的な整備を計画。また既存の給食センター(黒石363ノ5)と大杉保育所(杉50ノ1)は旧耐震基準で建築され、老朽化も進んでいるため、これらの施設も移転し一体的な整備を進める。建設地は中村大王。


提供:建通新聞社