日本工業経済新聞社(群馬)
2019/02/07
【群馬】県下水道総合事務所が平塚水質浄化センターで第2系列を新設
県下水道総合事務所は伊勢崎市境平塚の平塚水質浄化センターで水処理施設の増設を計画しており、基本設計を進めている。2020年度以降に各施設の詳細設計委託を予定、着工への準備を進める。
同事務所が取り組む東毛流域下水道佐波処理区の幹線管渠整備が進むことにより、同センターへの流入量が増加することを考慮、第2系列を増設する。基本設計は日水コン(東京都新宿区)が担当、まとまるのは年度明けとなる見通し。
増設する第2系列は既設の第1系列と同規模を想定、1日あたりの処理能力は1万900立方m程度となるもよう。最初沈殿池、反応タンク、最終沈殿地などから構成される。処理方式は、汚水は標準活性汚泥法を採用、汚泥は濃縮と脱水を組み合わせる。
付帯施設としてブロワー設備、ポンプ、汚泥処理設備などがあり、これらの基本設計も一括でまとめている。詳細設計では各施設を個別で委託するもよう。ブロワー設備用の建屋がセンター内にないため、ブロワー棟を新設の新設を検討している。第1系列のブロワーは機械室に設置されており、将来的にブロワー棟に移設する。
22〜23年度に初弾工が発注される見通し。水処理施設の構築から取り掛かると想定される。その後、各設備の設置を実施。発注や分離の方法など詳細は今後の検討事項となる。
同センターでは将来的に第5系列までが計画されている。第3系列以降は幹線整備や流入量の推移などの状況を考慮し、着手時期を判断する。当面は第1〜2系列で対応可能とされている。
計画では高度処理施設などの整備も盛り込まれている。これら設備の着手時期は第3系列以降の整備状況や社会情勢などに左右される。全体計画のすべてを整備した場合の全体事業費は約346億円を見込む。