県高島土木事務所は、高島市安曇川町北船木に位置する安曇川左岸の堤防強化を計画しており、夏頃の完了をメドに設計業務を取りまとめる。その中で対策が必要となれば20年度以降の工事着手を目指し、工事期間は約2〜3ヵ年での完了を予定。
計画によると、安曇川左岸でL800b、照査4断面の堤防強化に着手。
対策工法としては、ドレーン工法(堤脚水路なし)を想定しており、設計業務での堤防の安全性照査の結果を踏まえ、不安定の場合に堤防強化対策の検討を行う。堤防構造の仮設定として、測量平面図・縦・横断面図や土質調査結果等に基づき、断面形状や土質構成、既設浸透対策工のモデル化を行い、浸透流計算及び安定計算に必要な土質定数を設定。堤防強化対策の選定については、堤内地状況を把握し、過去の被災履歴及び原因や河相等を勘案し、各堤防強化対策を適用した場合の安全性を照査し、所要の工法を選定。工法について、維持管理、経済性、施工性、周辺環境、環境面等の観点から適用性を比較・検討し、優先度の高い工法を選定する。
また、同地で並行して安曇川河川改良調査業務に着手し、機械ボーリング8本×116b、標準貫入試験116回、現場透水試験8回、土質試験、解析等調査を行う。同調査業務は、浜エンジニアリング(長浜市)が担当。
堤防強化の区間設定は、同調査業務の結果等により、現場・設定条件等の照査、再評価して設定していくが、対象区間において4断面、2ケースの検討(現況・対策工)を行うこととしている。
なお、堤防補強の詳細設計は、日水コン(大阪支所・大阪府吹田市)が担当している。
提供:滋賀産業新聞