トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2019/02/06

【福井】テーマ/深化論/産学官連携で地域を活性化 

産学官連携のさらなる高度化を目指して、このほど開かれたFUNTECフォーラムの関係者2人に聞いた。

ことづくりコンソーシアム実現へ

 福井大学産学官連携本部の米沢晋部長は、従来の共同研究など社会貢献策の充実に合わせ、今後は人材育成も視野に「地域創生推進本部を新たに立ち上げ(今年4月スタート)、ものづくりから繋げる、ことづくりコンソーシアムを実現させたい」と意欲的に話す。
 さきの福大と産業界との交流会『FUNTECフォーラム』の成果を受けて、目指す方向性に確信を一層深めたよう。氏は同フォーラム初試みのパネル討論において司会者を務め「教授たちには、この地域との協働に対する気持ちや理解は相当に強く、予想以上」と目を細める。
 討論テーマは「もっともっとオープンな大学へ〜産学連携に基づく協働体制の構築事例から」とし活発に意見交換。「産業界との融合が大学の強みとなり、歴史的な土壌も生かし益々厚みを」と指摘。東京一極集中の是正へ野望を抱き続ける。

学生さんに企業を知る機会をもっと

 FUNTECフォーラムの討論会で、パネラー参加したオールコネクト(福井市栂野町)の竹内真治広報課長は「単に、学生さんが地元福井の優秀な企業を知らないために、他県に就職するのはとても残念」という。
 近年は「情報量が多過ぎて分かりづらい」側面も指摘し、大学側には企業と学生を結びつける、もっと強い橋渡し役を求める。「例えば(共同研究など)ものづくりを一緒に行い、成果品をキャンパス内で展示・紹介したり、企業の方が授業で先生役を務めることも有力」と提案する。
 本人は愛知出身で福大卒。Uターンせずに福井で就職した。「地元に戻り大企業に入るよりも、ある分野では日本一という福井の会社の方が絶対に面白い」とアピール。そのためにも「学生さんには先ずは優秀な企業名だけでも知ってもらう機会を提供し、触れてほしい」と強調した。

hokuriku