金沢市は、森本駅周辺整備事業について、用地買収に一定のめどが立ったことから、来年度から2カ年で東広場の整備工事に着手する方針だ。
東広場の整備は、市北部地域における交通結節機能の強化と賑わいの創出を目指すもの。対象面積は4450平方メートル。
交通結節機能面では、広場全体をバリアフリー化するほか、JRバスと北鉄バスの乗り場を移設統合し、雨よけシェルターを設けた2台分のバス乗降スペースを確保。歩行者動線の一部に無散水融雪、車道部に散水消雪を設置する。
賑わい創出に向けた整備では、多目的広場での地元のイベント利活用を想定して電気・水道の引込みやベンチ、時計などを配するなど、北部の玄関口にふさわしい機能に加え、景観面ではシンボルツリーとして「松」を植栽する。防犯面ではパトカー専用の駐車スペースを新たに設ける。
工事は多目的広場部分に一旦、仮設のバス乗降場を整備して進める。
実施設計は国土開発センターが担当。2021年春の完成を予定している。