県長浜土木事務所は、県道高山長浜線雪寒対策施設(消雪設備)整備事業の一環として、長浜市郷野町で「郷野工区」のリフレッシュ工事を計画、19年度以降の工事実施に備えて今年度から来年度にかけて詳細設計に取り組む。
事業を管轄する道路計画課では、近く担当コンサルを決め(14日入札)、5月上旬の完了を目途に施設整備に係わる設計業務を進めていく方針。
県道高山長浜線の雪寒対策事業は、長浜市山町(高山工区)から南下して、長浜市草野町(草野工区)、長浜市野瀬町(野瀬工区)と順次、既設の消雪設備の更新整備を実施していく計画。初工事となる高山工区については、昨年度から今年度にかけてリフレッシュ工事を実施(施工・ニシデン)。
また、草野工区と野瀬工区についても、すでに28年度に詳細設計を完了。高山区工区に次ぐ草野工区の雪寒対策工事は、近く入札公告(事後審査型一般競争入札を予定)となる見通しで、約6ヵ月間の工期を設けて19年度にかけて工事を進めていく計画。
今回の郷野工区の詳細設計では、県道高山長浜線と郷野湖北線(郷野町)において、既設の消雪設備が管の破損等により散水不良等が著しく、30年以上が経過して老朽化が顕著なために、既設のポンプ場1ヵ所と、郷野町の集落内を走る県道に設置された消雪設備L883・1bのリフレッシュ工事に係わる設計業務を進めていくもの。
設計する消雪設備は、ポンプ室やポンプ・揚水管から成る「取水施設」と、主配管・弁類の「送水管路」、主配管・弁類・散水ノズルの「散水管路」に加え、操作盤や降雪探知器(スノーセンサー)、水位探知器・遠隔管理装置等の「操作制御設備」などを予定。
散水形式については、現在の路面埋設型消雪施設(一部橋梁添架)を見直し、車輛の影響を受けにくい形式を3案程度比較検討して協議の上で決定する。また、取水方法は、既設の取水施設を利用する地下水によるものとし、既設ポンプの規模および能力等を調査し、現状利用での可否を改めて確認するものとする。
提供:滋賀産業新聞