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北陸工業新聞社
2019/02/05

【石川】金沢市/片町海側再開発への支援など/新年度予算市長査定始まる 

 金沢市19年度当初予算案の市長査定が4日、都市整備局を皮切りに始まった。木谷弘司局長は魅力あるまちづくりに向け、引き続き都心軸の再整備などに重点を置く方針を示し、片町きらら―香林坊交差点間で民間による再開発(片町四番組海側地区市街地再開発)の実現を目指す金沢都心軸創生事業では、引き続き支援を継続する考えを示した。
 金沢駅武蔵南地区市街地再開発事業では「今年度は権利変換計画の認可や解体工事、埋蔵文化財の調査を行っており、来年度以降も事業をしっかり推進したい」、近江町市場複合商業施設については「解体工事に続き、本体の建築工事に着手しており、来年度いっぱいでの完成を目指す」とし、引き続き事業推進に向けて支援する方針。集約都市の核となる「片町・香林坊・広坂エリア」と「武蔵エリア」において魅力と活力ある都市空間の創出を目指す中心市街地まちなみ形成事業では「実現を目指し、しっかり地元と協議を進めたい」と説明した。
 金沢駅西広場周辺歩行環境整備事業は来年度いっぱいの完成を目指し鋭意工事を進めるほか、森本駅周辺整備事業は今年度で用地買収に一定のめどが立ち、来年度から2カ年で工事を推進する。
 このほか、移住・定住促進事業や卯辰山公園の再整備、魅力ある眺望景観の創出、金沢らしい夜間景観の創出、緑住宅建替事業、既存建築物耐震改修促進事業、空き家対策の推進、まちづくり条例普及啓発事業などに積極的に取り組むとした。
 山野之義市長は新年度の予算編成について「貿易摩擦など国際的な懸念も見られるが、一方で金沢市の足元の景気は回復基調にあり、この機をしっかり捉まえ、国と歩調を合わせながらさまざまな施策を打っていきたい」と語り、予算の平準化に関し「今年度は長期財政フレームを作成し、公共施設等総合管理計画も作った。計画的に取り組むことにより、健全な財政を維持しながら予算を組んでいきたい」と意欲を示した。
 新年度当初予算案は22日の市議会運営委員会で内示し、3月1日開会の3月定例会に提出する。

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