岐阜県恵那土木事務所は、濃飛横断自動車道中津川工区の一部区間の詳細設計に着手した。2019年度からは同区間の用地取得交渉にも取り掛かる。工事時期はある程度まとまった用地が確保できてからとなるため未定としているが、19年度中には着工しない考えだ。
中津川工区は中津川市駒場で木曽川に架かる美恵橋の南側を起点に、中津川市茄子川中垣外で国道19号や中央自動車道と交差する地点を終点とする約5`区間。全幅員は、リニア岐阜県駅から北側の約3`が8bの2車線道路。南側の約2`が16bの4車線道路を計画している。規格は第3種第2級で、設計速度は時速60`。
詳細設計着手区間は、終点から起点に向かい約3・3`の千旦林交差点インターチェンジ(IC)(仮称)まで。構造計算や図面作成を行うとともに、用地測量と道路標識や照明の設置場所などを決める検討業務も併せて進めている。
千旦林交差点ICの北側1・7`については、中心線測量や詳細設計などを含め着手時期は未定で、南側の進捗を見ながら事業を進めるとしている。
濃飛横断自動車道は、郡上市から中津川市までをつなぐ延長約80`の地域高規格道路。現在、和良・下呂間の約8・1`が開通しており、八幡〜和良間の約17`と下呂〜中津川間の約50`でルート検討や整備計画の検討を行っている。中津川工区については、リニア中央新幹線が27年度に開通予定となっているため、先行して整備を進めることとした。
今回の詳細設計は場所で分けて、いであ岐阜営業所、オリエンタルコンサルタンツ岐阜事務所、大日コンサルタント(全て岐阜市)が担当しており、10月末までにまとめる。
提供:
建通新聞社