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北陸工業新聞社
2019/02/04

【石川】魅力ある資源を開花/田端観光庁長官が講演/地方にも期待 

 金沢商工会議所と公益社団法人石川県観光連盟による田端浩観光庁長官の講演会「観光先進国を目指して」が1日、同会議所で開かれ、両団体の会員ら約200人が聴講した。
 冒頭、県観光連盟の小田禎彦会長が「今年は新元号の一年目になるが、G20、W杯ラグビーに続き、来年は東京オリンピック・パラリンピック、2025年の大阪万博などが続き、北陸新幹線の関西延伸で金沢、北陸の観光誘客が一層期待できる」とあいさつした。
 講演で田端長官は我が国の観光の現状として「15年に訪日外国人旅行者数が45年ぶりに出国日本人数を上回り、昨年の訪日者数が3119万人になった。旅行消費額も4兆5000億円と、半導体電子部品などの輸出額よりも多くなっている」と述べ、新たな目標数値として「20年に旅行者数4000万人、消費額8兆円に向け、観光関係者と意識を共有したい。リピーター率が上がるほど、地方へ足が伸びている」と強調した。
 今後の主要施策としては、魅力ある観光資源、文化財や公的施設の一般開放をはじめ、ガイドツアーの拡充、国立公園のナショナルパークとしてのブランド化、ナイトタイムの活用、チケット購入の容易化などを挙げ、「国際観光旅客税の税収を活用し、観光基盤を拡充・強化していきたい」との認識を示した。
 最後に同長官は「観光も集団から個人の時代。デジタル対応+尖った強味があれば、遠くても不便でも観光客が訪れる時代」と指摘し、「観光が経済をけん引するとともに、国際社会の中でしっかり貢献していくことが大切」と語った。

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