沼津市は1月29日、2019年度一般会計当初予算案を発表した。一般会計は720億7000万円で、前年度に比べて0・9%の伸びとなった。普通建設事業費は98億4352万円で対前年度比0・1%増。香陵公園周辺整備事業では、PFI手法による新体育館建設などの事業実施に向け、事業者の募集および契約締結を行う。同事業には債務負担行為として、19〜37年度までで130億円の限度額を設定した。
主な建設関連事業を見ると、鉄道高架関連で鉄道施設移転事業に9億9240万円を計上、新車両基地用地や新貨物ターミナル用地を取得する他、埋蔵文化財発掘の調査を行う。また、土地収用法に基づく手続きを進めるための土地・物件調書の作成を行う。
新規事業として、中心市街地街づくり戦略事業に3143万円を計上、沼津駅周辺エリアや駅前広場などの将来像について、市民の意見聴取や社会実験を実施する。原・浮島地区まちづくり研究事業には100万円を計上、同地区の物流拠点化などに向けてまちづくりに関する研究を行う。
教育施設では、戸田地区小中一貫校整備事業に2億1741万円を計上、小学校校舎を改修し小中一貫校の整備を行い、地域住民らが有事の際に避難できる屋外階段も整備する。中学校普通教室空調設備実施設計費には2343万円を充てた。小学校は2月補正で空調設備整備費を計上(8億6360万円)し、20年度までに全ての小中学校の空調設備を整備する。3カ年継続事業で進めている門池小学校校舎整備は19年度が最終年度で4億7630万円を計上している。
一部新規事業として、総合的治水対策整備事業に3億3030万円を計上、排水路築造、小河原川、井戸川の雨水貯留池などの整備を行う。落橋防止対策事業には5億4440万円を計上。災害に強い道路網の整備を推進するため、永代橋耐震補強や香貫大橋落橋防止対策を実施する。道路長寿命化事業には2億4700万円を計上。幹線市道や緊急輸送路線について劣化状況に応じた補修を行う。
継続で進めている岡宮土地区画整理事業には、10億8030万円を盛り込み、6―2号調整池築造、宅地整地、橋梁上部工、建物移転(17戸)を実施する。
民間保育所などの施設整備事業では、認定こども園こずわ園や小百合保育園の施設整備に2億7157万円を補助する。
提供:建通新聞社
(2019/2/4)
建通新聞社 静岡支社