米原市は、近畿と北陸・中部を繋ぐ広域交通の結節点(PORT)となるJR米原駅の東口で計画されている「米原駅東口周辺まちづくりプロジェクト」の基本計画を、このほど明らかにした。
これは、事業主体となる「一般社団法人・米原駅東口まちづくり協議会」から市への報告を受け、米原駅東口のまちづくりに賛同する民間企業を中心に組織された同協議会の一会員でもある米原市が、その内容を公表したもの。
昨年3月に取りまとめた「基本計画案」について同協議会で検討した結果、高層階としていた宿泊施設(ホテル棟)を低層階とするなど、修正を加えた基本計画とともに、今後の事業スケジュール等が明らかとなった。
基本計画によると、米原駅東口に広がる旧国鉄操車場の跡地約2・7fを事業用地に、地産地消を楽しみ、新しい商いが生まれる三方よしの「PORT・MARCHE」と、琵琶湖の恵みを感じビワイチの楽しみを深める「BIWAICHI・HOTEL」、子どもが遊ぶ・演じる・スポーツする「PLAY・PORT」の3つをゾーニングし、道路・緊急用貯蔵庫を含んだランドスケープ「緑の丘」やエネルギーセンター・仲通りなどを整備。「PORT・MARCHE」には、地産地消マルシェをはじめ、アンテナショップや観光案内・滋賀の地酒バー・カウンター酒場、「BIWAICHI・HOTEL」には、ビワイチホテルやミュージアムギャラリー・近江ショップ&ギャラリー・混浴施設、また「PLAY・PORT」には、子ども向け未来型スポーツやモノづくり体験、演劇ホール・親子カフェ・曳山展示・保育園を配置。
これまでとこれからをつなぐ「滋賀の湊町(みなとまち)」を開発コンセプトに、滋賀のアイデンティティであるサステナブルを伝承しながら、現在の課題を解決し次世代をより良くしていくための結節点(PORT)づくりを目指す(まちづくり協議会より資料提供)。
今後は、基本計画に沿って19年度から基本設計に取りかかり、次いで20年度にかけて実施設計に取り組み、22年のオープンを目指して20年度下期から21年度にかけて建築工事が進められていく模様(まちづくり協議会より発注)。
提供:滋賀産業新聞