益城町中心部を通る都市計画道路益城中央線(県道熊本高森線)の4車線化事業が着工した。熊本地震で大規模な被害を受けた益城町は、一日も早い復旧復興へ向け、住民生活の再建とともに災害に強いまちづくりを進めており、熊本県は土地区画整理とあわせ復興の核となるインフラ整備を力強く支援する。
29日には、先行(モデル)区間として着手する安永地区で安全祈願祭が行われた。熊本県の宮部静夫土木部長をはじめ、益城町の西村博則町長、安全協議会の冨田徹也代表(冨田産業)らが出席し、工事の安全を願った。
宮部部長は「大きな一歩を踏み出すことができた。復興のシンボルとなるよう迅速に事業を進めていく」、西村町長は「高森線は命を繋ぐ道。4車線化の実現は嬉しく、復旧復興に弾みがつく」、冨田代表は「安全第一で事故なく工事を完成させたい」と挨拶した。
4車線化は、熊本市東区桜木4丁目から益城町寺迫までの約3790b(益城区間のみ約3500b)区間が対象。片側2車線で自転車通行帯と歩道を設置し、現道幅員約10bを27bに拡幅する。総事業費は約135億円を見込み、事業期間は2025年度まで。
県は、昨年12月にモデル区間の工事3件を一般競争入札で発注。広崎その1(88b)を冨田産業が、同その2(98b)を高村建設が、安永(80b)を山田土木が落札した。工事は掘削や側溝工、下層路盤工、管路工(通信)、管路工(電力)を実施する。工期はすべて7月31日。
業務関係では、用地取得に向けた補償物件調査や、架け替える福富橋と馬水橋、電線共同溝2800b(両側5600b)の詳細設計に取り組んでいる。
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