新潟県は30日、「18年度新潟県建設業新分野進出優良事業表彰式」を県庁で開き、吉田誠吾土木部副部長が4社の栄誉をたたえるとともに、賞状を手渡した。
冒頭、吉田副部長は日ごろの安全安心な地域社会の担い手としての活躍に感謝を示した上で、「建設業が発展していけるよう、収益性や人材確保に向けた取り組みを支援していく」と述べるとともに、さまざまな形で地域に貢献している事業を称賛した。
受賞者は次の皆さん(企業名、所在地、事業名、事業概要−の順)。
▽五十嵐建設工業 新潟市江南区 低コスト建築のノウハウを活用した介護サービス事業 介護施設は同社が施工し、グループ企業の東日本福祉経営サービスが運営。県内のみならず関東圏においても事業を展開している
▽皆建 胎内市 スナゴケを活用した防草緑化一体化シートの製品化・販売 主に道路脇の緑地帯等に使用され、防草と緑化の機能を兼ね備えたものとして好評を得ている
▽小池組 新発田市 空き家等の管理による「ふるさと見張り番事業」 新発田市内を中心に、空き家等の定期的な見回り・点検を実施するほか、除草や剪定、家の修繕等のメンテナンス作業も実施している
▽山高建設 長岡市 重曹ブラストを用いた環境にやさしい洗浄事業 環境や人体にやさしい洗浄方法として注目を集め、これまでに外壁洗浄や落書きの除去などのほか、消雪パイプの水垢や赤錆等の洗浄にも取り組んでいる
受賞した五十嵐建設工業の五十嵐豊代表取締役は「質の高い介護サービス提供に向け、今後も取り組みを進める」と語り、皆建の皆川一二代表取締役は「これからも地域に貢献できるよう、取り組みを加速させる」と述べた。また、小池組の小池金一代表取締役は「今後も空き家が増加する見込みであることから、対策を考えながら事業を進める」と話し、山高建設の高野浩代表取締役は「新潟がきれいな県だと思っていただけるよう、取り組みを進めていく」と力を込めた。
今表彰は13年度から始まり、今回を含め15社が受賞している。