2025年の大阪・関西万博の開催に向け、実施主体となる「2025年日本国際博覧会協会」が発足した。1月30日に開かれた設立総会で中西宏明氏(日本経済団体連合会会長)が会長に就任。オールジャパン体制で開催までの準備を進めていく。
協会では今後、有識者らの意見も踏まえながら、年内をめどに詳細な会場整備計画をまとめる考えだ。設立総会で示された19年度予算では、整備事業費(会場整備計画策定、環境影響評価手続き)として8億1300万円を計上している。
中西会長は「日本の英知を結集して、未来社会を世界に発信していく。協会が核となり、成功に向けて最大限の努力をしていきたい」と決意表明した。
また、松井一郎大阪府知事は「会場となる夢洲は、長年負の遺産と言われてきた。開催経費は夢洲を発展させるための『投資』であり、この投資が成功することを確信している」。吉村洋文大阪市長は「夢洲の管理者として、責任を持ってインフラ整備を進めていく。若い人たちが活躍し、子どもたちがワクワクするような万博にできれば」と、それぞれ抱負を述べた。
協会事務局は、会場となる夢洲に近い大阪府咲洲庁舎に設置、2月1日に開所する。
協会理事は次の通り(敬称略)。
【会長】中西宏明(経団連会長)
【副会長】松本正義(関西経済連合会会長)▽尾崎裕(関西商工会議所連合会会長)▽黒田章裕(関西経済同友会代表幹事)▽立石義雄(京都商工会議所会頭)▽家次恒(神戸商工会議所会頭)▽三村明夫(日本商工会議所会頭)▽小林喜光(経済同友会代表幹事)▽松井一郎(大阪府知事)▽吉村洋文(大阪市長)▽井戸敏三(関西広域連合長)
提供:建通新聞社