愛荘町教育委員会は、生徒数の増加による教室不足と老朽化への対応として、愛知中学校(愛荘町市779)の校舎等大規模増改築工事を計画。係る設計業務を豊建築設計事務所(長浜市)で年度末を期間に進めている。財源が確保できれば19年度から複数年をかけ、施工する。
愛知中学校の既存施設は、▽61年(昭和36年)建設の管理・普通教室校舎棟(RC造3階建、延2697・71平方b)、▽同年建設の屋内運動場棟B棟(武道場・特別活動室棟、S造1部2階建、延1208・92平方b)、▽89年(平成元年)建設の特別教室棟(RC造3階建、延1623・72平方b)、▽91年(平成3年)建設の屋内運動場A棟(S造一部2階建、延2038・08平方b)、▽08年(平成20年)建設の普通教室棟(中央棟、RC造3階建、延936・16平方b)―などからなる。
生徒数の推移予測で、24年度より35人編成の場合、2クラスが不足することに加え、98年(平成10年)に耐震工事は完了しているものの築後50年以上経過している施設があり、施設そのものの老朽化が進行。生徒の安全確保や学校での生活環境の担保、地域の避難施設としての確立等の必要性から、災害に耐えうる施設を構築する。
設計発注当初の計画では、築50年を超える管理・普通教室校舎棟、屋内運動場棟B棟(武道場・特別活動室棟)は新校舎棟建設後の解体を前提に、既存校舎棟の隣接地に新校舎棟(RC造4階建、延約4500平方b)、既存の武道場・特別活動室棟の除却後の同一敷地内に新武道場棟(S造2階建、延約1000平方b)を建設。特別教室棟、屋内運動場A棟は改修して、また、普通教室棟(中央棟)はそのまま、新校舎棟と接続して継続使用する。工事中の仮設校舎を設けることは考えていないとしていた。
しかし、改修し継続使用するとしていた特別教室棟を解体に変更(12月補正で特別教室棟解体工事設計業務委託料を計上)したため、建設する新校舎等の規模に変更がある模様。
屋外運動場A約1万8000平方b、プールA約800平方b、外構(擁壁、フェンス、進入路等)、屋外トイレ、更衣・器具庫などについても、現況調査・学校関係者等からの意見聴取の上、改修・修繕を行なう予定。
提供:滋賀産業新聞