東京外かく環状道路(関越〜東名)のうち、大泉ジャンクション(JCT)側から掘り進むシールドマシンの発進式が1月26日に開かれた。石井啓一国土交通相、小池百合子東京都知事と来賓らが、日本最大(外径約16b)のシールドマシンのスイッチを押した。
式典で石井国交相は「一日も早い開通に向け、安全最優先で工事を進める」と述べるとともに、「環状道路の機能を最大限発揮できるよう、東名高速から湾岸道路までの区間の具体化にも取り組む」との考えを示した。
小池都知事は「外環道は経済の血液である人・モノの流れをスムーズにする大動脈になる」と強調。物流の効率化や災害時の避難・救急ルートの確保といった整備効果に期待を寄せた。また、東名高速以南の区間の整備については「早期の具体化に向けて関係機関などとともに取り組んでいく」と話した。
大泉JCT〜東名JCT間には、国交省と東日本高速道路会社、中日本高速道路会社の共同事業で北行きと南行きの2トンネルを建設する。今回発進させたのは、大泉JCTから掘り進む「本線トンネル(南行)大泉南工事」(清水・熊谷・東急・竹中土木・鴻池JV)と「本線トンネル(北行)大泉南工事」(大成・安藤ハザマ・五洋・飛島・大豊JV)。それぞれ、2年半程度をかけて約7`を掘進し、先行して東名JCT側から施工しているトンネルと地中で接合する。
提供:建通新聞社