建設新聞社
2019/01/25
【東北・岩手】盛岡南公園野球場等整備のPFI実施方針・要求水準書案を発表
盛岡市は、岩手県と共同で整備する「盛岡南公園野球場(仮称)等整備等PFI事業」の実施方針・要求水準書(案)を発表した。
事業方式は、施設の設計、建設および工事監理を実施し、竣工後に市に対し所有権を移転した上で運営・維持管理を行うBTO方式。事業者の募集・選定は公募型プロポーザルにより行う。4月下旬にも募集要項等を公表し、11月に優先交渉権者を決定する。
同事業は、県と共同で整備するもので、今月8日には両者が協約調印式を行った。県と市が共同で施設を所有しつつも、発注作業は市が担当する「県市共同所有・市単独発注方式」を導入する。
応募者は、複数の企業で構成されるグループとし、応募グループには代表企業の他に構成企業または協力企業、もしくはその両方を置く。
設計業務を実施する者は、単体企業の場合は▽盛岡市建設関連業務委託契約競争入札参加資格者名簿または県の建設関連業務競争入札参加資格者名簿に記載(盛岡市建設関連業務委託契約競争入札参加資格要綱に定める資格を満たしている者であることに相当すると市が認めた場合はこの限りでない)▽一級建築士事務所登録▽1999年度以降に観客席を有する球技用スタジアム、陸上競技場、野球場等の屋外体育施設の新築または改修工事の実施設計業務を元請けとして完了した実績―の全ての要件を満たし、複数企業の場合は少なくとも1社は前記全ての要件を満たし、その他の者は実績以外の要件を満たすこと。
建設業務を実施する者は、単体またはJV(2または3社)とし、盛岡市同名簿または県同名簿に記載(同)され、建築一式工事に係る特定建設業の許可を受けていることとし、99年度以降に観客席を有する球技用スタジアム、陸上競技場、野球場等の屋外体育施設の新築または改修工事を元請けとして完了した実績(JVの場合は少なくとも最大出資者となる企業)など。
また、単体またはJVの少なくとも1社は、建設工事請負資格者名簿に記載されている工事の種別が建築工事であって、かつ、当該工事の種別の格付けが盛岡市同名簿にあっては甲A。または県同名簿においては建築一式工事A級を有し、かつ岩手県に主たる営業所を有する者など。
盛岡市永井地内の盛岡南公園内未開設区域(9・18f)に計画する野球場は、両翼100b、中堅122b以上とし、フィールド舗装は内外野ともに人工芝。観客席は内野1万2000席以上、外野8000席以上を確保する。また、多目的な利用に対応可能な屋内練習場も整備。フィールドサイズは50b×50b以上の全面人工芝。天井高さは12b以上を見込む。このほか外構として、ランニングコース、広場などの公園関連施設、駐車場関連施設も整備する。
施設整備業務の期間は事業契約締結日(2020年3月を予定)から23年3月31日まで。供用開始は同4月1日とし、運営等業務期間は38年3月31日までとなる。
今後のスケジュールは、4月中旬に特定事業の選定・公表を行い、同下旬に募集要項等を公表。9月に提案書を受け付け、11月にも優先交渉権者を決定する予定。
なお、今月31日14時から盛岡市のプラザおでってで実施方針等説明会を予定しており、1月29日17時まで申し込みを受け付ける。担当は市民部スポーツ推進課施設整備係となっている。
提供:建設新聞社